英単語帳を使った語彙力強化について - グローリア国際知財事務所

英単語帳を使った語彙力強化について

 

日本では、多くの英語学習者が当然のように、英単語帳を使って勉強をしています。

私も今まで、数えきれない程の英単語帳を、自己投資と思って購入して来ました。

例えば、英検用の英単語帳、長文の中で英単語を覚える形式のもの(Z会の『速読速聴』など。)、TOEIC及びTOEFL用の英単語帳、IELTS用の英単語帳、時事英語の単語だけを集めた英単語帳などです。

いつも、「ここに書かれている全ての英単語を覚えなければ、英検に合格は出来ないだろう」といった脅迫観念に駆られて、毎日カバンの中に入れて持ち歩き、電車の中でページを開いてみたりしたものです。

しかし、通勤時間に英単語の羅列されたページを開いても、全く頭に入って来ずで、睡魔が襲ってくるばかりでした。

それでも、毎日英単語帳を持ち歩くので、表紙だけは撚れたり折れたりして次第によボロボロになって行き、しかし中身のページは綺麗なままで、頭の中に蓄積することを期待していた単語の数も増えないままでした。

途方に暮れて、当時信頼していた英語の先生に相談してみたことがありました。

すると、こんな答えが返ってきました。

「英単語はね、日本語の単語と1対1には対応していないのよ。だから、単語帳に意味を簡潔にまとめるという発想自体が、無理があるの、本来は。それで覚えられるという人もいるでしょうけれど、あなたには向ていないのね。それならば、時間はかかるだろうけど、新たに覚えようとする単語を使って英作文をしてみるのがいいよ。回り道に思えても、結局はその方が覚えやすいはずだから。あなたのようなタイプの人には。」

それで、私はすっかり、今までコレクション化してきた数々の英単語帳の使用をすっかり諦めて、英字新聞などで見かけた初見の単語や、使用法に自身のない単語をいくつかピックアップし、それらを用いて英作文をしてみる方針に、ボキャブラリービルディングの方法をすっかり変えました。

また、英単語の意味を調べる際には、和英辞典に頼るのでは無く、英英辞典を複数引いて、意味を英語のままで確かめる様にしました。「日本語で意味を把握しようとするのは諦めた。」というのがミソです。

それと、全ての知らない単語をピックアップしていると、いくら時間があっても足りないので、完璧主義になるのは完全に諦めて、最も気になる単語数個に絞って、調べる様にしました。

これでだいぶ、英単語の勉強に対するストレスが減って、以前よりも楽しく勉強ができるようになりました。

勿論、私の語学力には、まだまだ改善の余地がありますが、それでもこの数年で、だいぶ良くなった気がします。それはやはり、英単語帳に縛られるストレスから抜け出したのが、大きかったからではないかと、自分では分析しています。

全ての人に当てはまる訳ではないとは思いますが、もし私のようなタイプの人がいれば、試してみて欲しいです。

 

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