トラウマへの処方箋 - グローリア国際知財事務所

トラウマへの処方箋

相手に裏切られたとか、傷つけられた等の、忌々しき出来事が起こったとき、そのトラウマを乗り越える一番の方法は、「相手を許すこと。」だと、心理学の専門家は言う。しかし、全ての場合にそれがベストな方法だとは限らない。

もし、どうしても許せない気持ちでいるのに、無理に「許すこと。」を受け入れようとしたり、専念しようとしたりすると、被害を受けた者は、他者に相談したり頼ったりすることを諦めるしかなくなり、事態が更に悪くなることもあるかと思う。更に最悪の場合は、自死を選ぶしかなくなるぐらいに思い詰められることもあるだろう。

他の方法として、「大したことはない。」と暗示をかける方法もあると思う。自分を傷つけた相手も、そして自分も、100年後には確実にこの世から居なくなっている。傷付いたとか傷付けられたとかの事実も、その頃にはどうでもよくなっている。だから、そんなちっぽけな事で自分はもう悩まくてもよい、と考えてみる。

それも出来ないぐらいに傷付いている場合、最終手段として、司法に訴える措置があるように思う。しかし、裁判を起こすには、資力も必要であるし、労力も時間も取られる。精神的な苦悩も長く続く。だから、なかなか通常はそこまでは達することなく、諦めるなどして終わってしまう。

でも、最終手段に頼るしかない程に窮地に追い込まれている人に、救いの手を差し伸べるような、その様な手段や解決策が、何かあったらよいのに、と常々思っている。具体的な方法は、まだ思いつかないけれど。それを創ることに、微力ながら何か貢献してみたい。

難しいのは承知のうえで。それが私の夢であります。

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