2024年にヒットした市販の酒『未来のレモンサワー』 - グローリア国際知財事務所

2024年にヒットした市販の酒『未来のレモンサワー』

去年ヒットした市販のアルコール缶で、是非購入してみたいと思っているものがあります。
それは、アサヒビールの「未来のレモンサワー」という商品です。
私はレモンをこよなく愛するので、勿論、レモンサワーも好みの酒であり、だから飲んでみたい、というのもありますが、それ以上に、この製品が高度な技術を用いた斬新な製品である故に、試してみたいという気持ちの方が大きいです。
「未来のレモンサワー」が発売される以前は、レモンスライス入りの低アルコール飲料は、世界中を探しても何処にも無かったそうです。
そしてこの製品、種々の新規技術の探求の末に開発された、いわば「発明」の塊なのです。
具体的には、まず乾燥レモンが機械でカットされてレモンスライスが作られます。
そして、各々のレモンスライスの形状が、形状把握カメラにより調べられ、各スライスが特殊な吸着パッドによりピックアップされます。
ピックアップされた各レモンスライスはそれぞれ、缶の中に1個ずつ投入されます。
吸着パッドも動作は非常に素早く、1分間に600本もの缶に対してレモンスライスを投入出来るそうです。
また、後行程でAIを用いた検査も行われます。
このように、新規技術を駆使した最新の製品が、「未来のレモンサワー」なのです。
製品開発が如何に大変だったか、これだけを見ても容易に予想出来ますが、その甲斐があってか、この製品は販売開始後たった2週間で、初回出荷分の35万ケースが完売した、という凄まじき売行きだったそうです。
苦心して創出された発明に係る製品が、市場創造に大きく貢献した好例といえるでしょう。
だからこそ、弁理士の端くれとして、この「発明」の塊ともいえるレモンサワーを、技術者や発明者たちの苦労に思いを馳せながら、味わってみたいのです。
レモンの酸味により、消費者までフレッシュな気持ちにさせられること間違い無しです。
なお、アルコール缶ではなく、個人的にレモンサワーを作って楽しむ方法であれば、私自身が考案した方法があります♪
それにはまず、レモンを冷凍し、スライスレモンを作成します。
冷凍したレモンは、包丁でカットするときに撓み難くなるため、容易に薄くカットできます。
作成したスライスレモンは、保存袋に入れて冷凍保存しておきます。
氷は、冷凍庫に常備しておきます。強炭酸水は、冷蔵庫に常備しておきます。
好みのウイスキーは、室温で常備しておきます。
ウイスキーの原液は高濃度なので、室温保存でも長期間安定した品質が保たれます。
そして、レモンサワーを飲みたくなったら、氷を入れたグラスに、ウイスキー:強炭酸水を1:4程度の割合で注ぎ、ここに冷凍保存しておいたレモンスライスを1枚、そっと浮かべます。
スプーンなどで、炭酸が抜けない程度に、ごく軽く、ゆるく上下させて混合します。
はい、出来上がり (^^)
冷凍レモンスライスを常備しておけば、家で手軽に新鮮な風味のレモンサワーを楽しめて、なかなか良いです♪
しかし、これは家で楽しむような個人的な考案のため、産業の発達に寄与する様なものではありません。
したがって、これを考案した私は、「発明者」にはなれないですね!

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